自動車保険の入り方・選び方
自動車事故は車を運転するなら必ずついてまわるリスクです。相手にご迷惑をかけたり、自分に損害が生じたり、様々な危険が潜んでいます。 この記事では自動車保険の入り方、選び方を中心に紹介していきます。
交通事故に備えた、自動車保険の入り方
和歌山県庁で交通事故専門相談員を務めた経験から、自動車保険の入り方についてアドバイスします。
任意保険の基本
自賠責保険(強制保険)は全員加入しているはずです。未加入の方はすぐに車検を受けて加入してください。
任意保険に加入していない方も案外多いのですが、どんな事故を起こすかわかりません。必ず加入しておくべきです。
では、任意保険にはどのように入ればよいでしょうか。
対人賠償は無制限が常識です。対物も必ず無制限にしてください。フェラーリ1台で数千万円、競走馬を積んだトラックとの事故なら1億円を超えることもあります。フェラーリのオフ会に突っ込んで5台全損など、想定外の高額事故も起こり得ます。
特約と補償内容
「対物超過修理特約」は相手の車や自転車が時価額を超える損害を受けた場合でも修理代を補償してくれる制度です。経済的全損の場合でも修理費が支払われるため、相手とのトラブル防止に役立ちます。加入をおすすめします。
運転者の範囲は「限定しない」方が安心です。友人に一瞬運転を代わってもらった時に事故を起こされても、任意保険未加入なら所有者であるあなたに責任が及びます。
ここまでは「他人に迷惑をかけないための保険」でしたが、ここからは「自分を守る保険」です。
「人身傷害特約」は、自分にも過失がある場合や相手が無保険のときに役立ちます。過失割合に関わらず治療費をカバーしてくれるので安心です。弱点は慰謝料基準が裁判基準より低いことですが、約款によっては過失相殺分を補填してくれるものもあります。
「搭乗者特約」は見舞金程度ですが、保険料が安いため加入しておく価値はあります。
「車両保険」は保険料が高く、使うと等級ダウンしますが、双方過失ありの事故でも自分の車を修理でき、保険会社同士の交渉に任せられるため安心です。
「弁護士特約」はおすすめです。交通事故だけでなく日常事故もカバーするものを選ぶと安心です。弁護士に依頼できるかどうかで解決内容が変わることが多いため、お守りとして加入を強くおすすめします。家族の誰かが加入していれば対象になる場合もあります。
「個人賠償責任特約」も重要です。自転車事故だけでなく、店の商品を壊した場合やペットが人を傷つけた場合など、日常生活の予期せぬ賠償にも対応します。家族の保険も含めて確認しましょう。
事故後の対応
事故の賠償と保険は複雑です。応急処置が済んだら、すぐに加入している保険会社へ相談し、できれば弁護士にも相談してください。
弁護士特約に加入していれば、保険会社の承認後すぐに弁護士相談が可能です。普段から保険内容を確認しておくことが大切です。