MBA視点での経済ウォッチ2-お金のクラウド

MBA視点での経済ウォッチ2-お金のクラウド

当事務所では、米国MBA学位を保持する弁護士前畑壮志が、経営学的観点から徹底したアドバイスを行っています。

MBA視点での経済ウォッチ2-お金のクラウド

唐突ですが、タイトルの「お金のクラウド」ってどういうこと?という疑問をお持ちだと思います。クラウドの利用料金のことかな?というあなた。外れです。これから、お金とクラウドを結びつけて説明いたします。

クラウドは、世界中に分散配置されているリソースを必要なときに利用料金を払って利用するサービスのことです(サービスによって、料金体系が異なるので一概には言えませんが、ベースの料金に加えて、需要が高いときの使用は単価が高いというダイナミックプライシングが採用されていることが多いようです。)。

クラウドの一般的な対義語はオンプレミスです。自社の支払において自社内に配置されているリソースを利用する形態のことです。

銀行からお金を借りる。これは、銀行に分散配置されている現金というリソースを、必要なときに、金利を払って利用するサービスなので、「お金のクラウド」と私は定義したのです。

では、「お金のオンプレミス」は何か。内部留保です。

お金のクラウドにおいては、普段から銀行から一定の借り入れをしてベースの料金として金利を払い続けます(ベースの料金を支払い続けて信用という、クラウド利用権を維持しているという見方です。)。そして、いざ資金が必要だとなったときには、銀行からさらに借り入れをして利息という使用料を支払います。

お金のオンプレミスにおいては、普段は非効率な資金として機会損失を支払っていた内部留保を、いざ資金が必要だとなったときには、放出します。

一時はクラウド一辺倒だったビジネスの世界ですが、今は若干の揺り戻しがあります。

お金についても同様に、「クラウド」がよいのか、「オンプレミス」がよいのか、一概に述べることはできません。

一般に、クラウドとオンプレミスのベストミックスは難しい課題です(米国MBAではこのような、枝葉末節のように思える、クラウド、オンプレミスについての比較検討も習得します。)。

お金について、「クラウド」と、「オンプレミス」のベストミックスを個別の企業に応じて慎重に決定する必要があります。また、マクロ経済の動向も大きなリスクファクターですので、マクロ経済の状況に応じて、常に再検討をする必要があります。

リーマンショック等の金融危機を経てオンプレミスが重視される傾向にあった「お金」に関する維持費としての機会損失が、近時のWACC上昇危機の中で最適解であり続けるとは限りません。企業のパフォーマンスを最適化された状態のまま維持することは難しいことです。フリーキャッシュフロー、WACCというある程度制御可能な変数に加えてマクロ経済という制御不可能な変数も加わるため、解決が非常に困難な課題です。クラウドとオンプレミスのベストミックスは経営者が常に意識しておくべき事項であるでしょう。前畑法律事務所のMBA経営コンサルティングで、一緒にベストミックスを探しませんか?資金政策は誤解されやすい領域です。一度プロと棚卸しすれば、大きく変わりえます。借入と内部留保の最適バランスは、業界特性・金融機関との関係・経営者のリスク許容度でまったく変わりえます。

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